気滞

「気」のめぐりが悪い状態のことを気滞といいます。自律神経のコントロールがうまくいかず、精神的に不安定になりやすい状態です。イライラ、怒りっぽい、憂鬱、不安、落ち込みやすいなどの症状が出やすいとされます。他に、胃やお腹や脇腹が張る、ガスやゲップが出やすい、高血圧の症状、女性なら生理不順、月経前症候群なども多いです。下痢と便秘が交互に現れたりもします。

鬱は、体内で何かが「鬱結(うっけつ)」した状態、と中医学では考えます。気、血、痰、湿、熱、食の鬱結が鬱の原因となりますが、中でも「気」と「血」がポイントになります。健康を保つためには、生命のエネルギーとなる「気」と、心身に栄養を与える「血」が必要不可欠です。この気・血の流れが滞ったり(鬱結)、不足したりすると、心のトラブルが起こりやすくなるのです。ストレスが鬱の原因となるのは、気・血を全身にめぐらせる「肝」の機能がストレスの影響で低下し、流れが滞ってしまうのがとても大きな原因です。このような状態が長引くと、体内の気・血の不足にもつながり、さらにストレスへの対応力が弱くなってしまいます。「心身一如(心と身体は全体で一つ)」とする中医学では、このように、鬱の原因は心だけでなく、身体の中にもあると考えます。

舌の状態

舌の両側画に赤みがあります。舌の中央に白や黄色の舌苔も多い。

おすすめの食材

レバー、いか、あさり、しじみ、発芽玄米、香り野菜(セロリ、せり、ミント、三つ葉など)、百合根、苦瓜、陳皮、クコの実、菊花、柑橘類、ミント茶、ジャスミン茶、薔薇茶、ラベンダー茶など。

避けたり、控えたい食材

味の濃いもの、イライラ・頭痛があるときは辛味、ガスやゲップの多いときはイモ類、豆類を避ける。