ピラティスで自分に向き合う

ピラティスは常に身体の動きに集中し続けるエクササイズです。ヨガのストレッチ要素に、コアの筋肉のトレーニングを加えたエクササイズと言えば良いでしょうか。ヨガと同様、呼吸をとてもたいせつにしています。

ピラティスは元々、「コントロロジー(体と心をコントロールする学問)」と呼ばれていました。ヨガが心身の「心」の部分に重きを置き、精神的なリラックスや肉体からの解放を目的としているのに対し、ピラティスは「身」の部分にフォーカスし、機能的で効率的な身体づくりを目指しています。心身の言葉の通り、心と体は繋がっています。ピラティスは動きを通して、心と肉体を整えていきます。

ピラティス中は、自分自身に集中するため身体を客観的に見る必要があります。歪んだ身体や筋肉の緊張に気が付きやすくなり、運動に集中している間は特定の考えや感情が頭から離れやすくなります。

ストレスは、自律神経の乱れを起こしやすく、倦怠感やめまいなど身体の不調を引き起こす原因と考えられています。ピラティスの呼吸や動きは、ストレスの軽減に繋がるため、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。


ところで、マインドフルネスはご存知でしょうか。

マインドフルネスとは簡単に言うと「今、この瞬間を感じ取ること」です。そうすることで、リラックスしている状態で感覚を研ぎ澄まし、精神的な安定を図る効果が期待できます。

マインドフルネスの状態になるための手法の1つが瞑想と言われてますが、ピラティスは動作や呼吸などに意識を集中させて行うエクササイズのため、自然とマインドフルネス状態になることができます。瞑想と言えば、坐禅のようにじっと座って自身に向き合うイメージがありますが、ピラティスのように動きに集中し自分自身の動きを感じ取ることも瞑想に近いといえます。そのためピラティスのことを動く瞑想と言われています。

ピラティスを通して、心を静め、自分自身と向き合い、心がどう感じているか知ることです。

自然と次から次に色々な考え、雑念が頭の中にわき上がってくるはずです。
それを否定せずに、ありのままを観察するようにしてください。そうすることで、心を落ち着かせ、リラックス効果に繋がると言われています。

追記:大分市のいとしやさんで、4月22日にピラティスイベントを行います。詳細は、こちらから