「整形外科」と「接骨院・整骨院」と「整体院」と「鍼灸院」と「指圧」と「カイロプラクティック」と「マッサージ」の違い

皆さんからとても良く聞かれる質問です。大まかに区別すると、

・施術者の国家資格が有無

・医療保険が有無

・医療行為なのか、慰安行為なのか

があります。実際は明確な違いはあるのですが、施術内容は似通っていることもあり一般的にわかりにくく、何が違うのかと迷うのだとと思います。わかりやすく順番にお答えしていきますね。

⚪︎接骨院はどんな時に行けば良い?整形外科とどう通いわけるのか?

まず、接骨院はどんな時に行けば良いか?ということですが、主に“ケガをされた場合”です。ここで言うケガとは、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷のことを言います。肩こりや慰安目的では医療保険は使えません。

では、整形外科はどんな時行けば良いか?というと、接骨院と同様に骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などのケガをされた場合”になります。

ここで疑問になるのが、どう通い分けたらいいの?という部分かと思いますが、接骨院と整形外科は同じケガでも、担う治療領域が違うので、そこで通い分けて頂くことになります。

整形外科が担う治療領域

・皮膚や筋肉などが破壊されて細菌感染の危険性がある開放性の骨折

・骨肉腫など悪性腫瘍などの疑いがある場合

・股関節や膝関節等を手術的に治したい場合

・レントゲンやMRI で診て欲しい場合

接骨院が担う治療領域

・皮膚の損傷がない単純骨折

・手術をしないで整復(折れた骨や関節から外れた骨を正常な位置に戻す手技)

・筋肉や関節等を電気や温熱や手技で治して欲しい場合

一言でわかり易く言うと、整形外科は主に、注射・薬・手術で治す所、接骨院は、注射・薬・手術をしないで治す所です。

また、リハビリの観点から見ると、整形外科(主に理学療法士)も接骨院(柔道整復師)も行います。むち打ち(首の捻挫)などで、動きが悪くなった関節の筋肉をやわらげて痛みや可動域を改善する手技療法は、現在では理学療法士も柔道整復師も変わりはありません。

⚪︎接骨院と整骨院はどう違うの?

接骨院と整骨院の違いはありません!

⚪︎ 「指圧」「マッサージ」は?

日本では、指圧やマッサージを継続的な仕事とする場合、法律により、国家資格が必須です 。実は、国家資格なしに、指圧やマッサージを業として行ったり、名乗ったりすることは違法です。そのため、指圧やマッサージという言葉は避けながら、「医療ではなくリラクゼーションです」という建前で、法的なグレーゾーンで営業をしている例が数多くあります。建前では医療ではないと言いながら、効果をうたったり、「揉む・圧す」というマッサージ・指圧と区別できない行為が行われている実態が見受けられ、トラブルも絶えません 。

⚪︎「整体院」「カイロ」はどう違う?

上記で解説した、整形外科、接骨院(整骨院)は、共に医療保険や健康保険を使って治療する所なのに対し、整体院やカイロは民間の方々が行う慰安行為と位置づけられています。なお、「整体師」等は国家資格ではなく、指圧・マッサージはできません。医療系資格がないため、当然、医療的な行為もできません。カイロはアメリカが発祥の手技療法で、日本国内では整体と同様民間療法になります。背骨を整えたり、ボキッと音を鳴らしたり色々な方法があります。

⚪︎鍼灸師

はり師、きゅう師、両方を取得している者を一般的に鍼灸師という。 日本古来の東洋医学体系に根ざした物理療法の専門家資格です。「鍼(はり)」と「灸(きゅう)」を使い全身にあるツボや筋肉に刺激を与えて治療を行う、「はり師」と「きゅう師」の国家資格を両方持つ東洋医学の専門家です。

そもそも鍼灸とは、東洋医学の治療法の種類のひとつです。東洋医学は身体の不調を内側から根本的に治すことを目的としています。この東洋医学では、身体のエネルギーが通過する道を「経絡(けいらく)」と呼び、経絡を経由するエネルギーが溜まる場所を「経穴(けいけつ)」といいます。経穴は、いわゆる「ツボ」のことです。整形外科や整骨院とは違った見方や施術で体質改善を目指します。

なので、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などのケガをされた場合は鍼灸では治せません。肩こりや腰痛など頭痛で、病的なものでない慢性的なものは、鍼灸が得意とします。風邪や怪我、事故、手術が必要なものは病院が得意です。

資格の面で見て行くと、

整形外科=医師免許(国家資格)

接骨院は=柔道整復師(国家資格)

マッサージ師、指圧師=あん摩マッサージ指圧師(国家資格)

鍼灸院=はり師、きゅう師(国家資格)

整体院=民間資格

カイロ=民間資格

となります。

どの業界が優れているわけではなく、得意とする分野が違います。また効果は施術者の力量に強く作用されるため、レベルの高い所と低い所があるので注意が必要です。実際かかっている方にに聞くのが間違いないと思いますし、一番わかりやすいのは、自分でかかってみて判断する事かと思います!それでも判断に迷ったらご相談ください。お話をお聞きし、スタジオパタカで対処可能かどうかを含めて、ベストな場所をご提案させて頂きます。